網膜・硝子体疾患の治療方法

レーザー・手術

網膜剥離網膜裂孔を起こした場合、手術が必要になります。手術には次のようなものがあり、症状や剥離の進行状態によって、どの手術を行うかが決まります。

疾患の進行状態 手術の種類 手術内容
網膜に裂け目ができる 光凝固術

裂け目の周囲をレーザー光でふさぐ
(詳細はこちら)

▼機器説明
グリーンレーザー光凝固装置
・グリーンレーザー光凝固装置とは

液化した硝子体が裂け目に入り込み、網膜がはがれる 網膜復位術 剥離した網膜を元の位置に戻す
網膜に裂け目ができたときに血管から硝子体に出血する 硝子体手術 出血によって濁った硝子体を取り除く

当院では光凝固術の手術を
行うことができます。

PDT(Photodynamic Therapy)

光線力学的療法と訳します。光が当たると化学反応を起こす薬剤(光感受性物質)をまず、静脈に注射しておきます。薬剤が網膜の変性部に集まったところで、レーザー光線を照射します。レーザー装置は、この薬剤にぴったりした波長(689nm)だけを発生する専用機です。このレーザー装置を使うと正常な網膜を障害する心配がありません。病気の変性部だけに化学反応を起こさせます。

サプリメント(栄養機能食品)

オキュバイト
オキュバイトはボシュロム社が発売しているルテインのサプリメントです。黄斑変性症は片眼になると、ほとんどの場合もう片眼にもなりますが、オキュバイトはそれを予防する効果もある程度は期待できると考えられています。
ビタミン、ミネラル、さらにルテインをバランスよく配合した栄養機能食品(サプリメント)です。
詳しくは「ボシュロム オキュバイト」へ

光凝固術(レーザー治療)について

  • 光凝固療法とは、網膜裂孔等、網膜に裂け目ができた場合に行なう眼科治療です。

    グリーンレーザー光凝固装置を使用します。

    レーザー光凝固術は、レンズをとおして網膜の細胞にレーザー光線を当てます。このとき、直径0.2~0.5ミリの凝固斑ができます。視力にとって大切な網膜の中心部分である黄斑部にはレーザーを当てないようにします。レーザーが当たった部分は一種の「やけど」をおこし、瘢痕化します。これは皮膚をやけどしたときにできる、ひきつれと同じです。瘢痕化した部分に関しては、ほとんど酸素を要求しなくなります。すると、残った細胞により多く酸素がいきわたるようになります。その結果、網膜全体の酸素不足が解消され、網膜の酸素不足・栄養不足を解消する目的で発生した「新生血管」が消滅していきます。
  • 光凝固療法
    レーザー治療後の眼底。
    白い場所がレーザー治療の跡です。

治療の効果

網膜裂孔の状態です。

光凝固療法/前

オレンジ色の網膜が、一部V字が横向いた形で濃くなっています。網膜の裏は濃い茶色で、破れているところだけが濃く見えます。この網膜裂孔はすでに周りが網膜剥離になり始めていますので、網膜剥離裂孔といって非常に危険な状態です。

↓ レーザー後 ↓

光凝固療法/後

白い点々とした部分がレーザーで固めたところです。網膜がそれ以上はがれないように、スポット溶接をしている状態です。
網膜裂孔、網膜剥離裂孔は、放置しておくと、そこから眼内の水が網膜の下にしみこんでいき、網膜がはがれ、網膜剥離に至ります。

治療の体験談はこちら

治療する日の注意点

●手術前のお食事は軽くしてください。
●当日は、散瞳薬を使用した眼底検査を行います。瞳を開くので、眼の中に普段より多くの光が入り、外に出るとまぶしく感じます。帰る際にサングラスをかけてもよいでしょう。また、ピントを合わせづらくなり、近くの字がかすんで見えることがありますので、事務作業などの作業がしづらくなります。
●治療は瞳を開いてから行います。瞳がしっかり開いてから治療を開始するため、時間に余裕をもっての来院をお願いいたします。
●当日は現金払いになります。

治療後の注意点

●手術後当日は、車や自転車・バイクの運転はご遠慮ください。また、アルコール・入浴・力仕事はしないようにしてください。
●手術後は、激しい運動はお控えください。
●この治療は視力回復のものではなく、また、飛蚊症は治療後も継続します。飛蚊症が変わらないようであれば、先生の指示があった期間で来院していただいてかまいません。万が一増えるようであれば、早めの受診をお願いいたします。
●一週間後経過を診せていただき、必要であれば追加でレーザー治療を行う場合もあります。その際の追加料金はかかりません。

光凝固術 費用

術式によって変わります。
網膜光凝固術(通常)34,860円~35,460円
網膜光凝固術(特殊)55,410円~56,010円
※以下の検査料を含んだときの、保険3割負担(片目)の場合です。
・初診料/再診料
・汎網膜硝子体検査
・精密眼圧検査
・矯正視力検査

加入の保険が適用になる場合もありますのでご確認ください。
また、当日は現金払いになります。

Q&A

Q:当日持っていくものはありますか?
A:保険証を必ずお持ち下さい。お持ちでない場合、当日は10割負担となります。その月の最終日までに保険証の原本をお持ちいただければ、差額は返金させていただきます。 また、散瞳薬を使用した眼底検査を行うと光が眩しく感じるため、サングラスを持参するとお帰りの際、眩しさの緩和になります。
Q:保険証はコピーでも可能でしょうか?
A:保険証の原本の番号が変わっていなくても有効期限や姓名が変わっているなどの場合がありますので月1回原本で必ず確認させていただきます。
Q:コンタクトレンズをしているのですが診察の際はどうしますか?
A:コンタクトレンズを装用してきた場合、検査・診察の前にコンタクトレンズを外して頂きます。1dayタイプ・連続装用タイプなど、一度外してしまうと同じものを装用することができないタイプ以外は一旦お預かりできますが、医師の判断により診察後にコンタクトレンズを装用できないこともございます。受診される方は、コンタクトレンズを装用せず眼鏡でお越し下さい。コンタクトレンズを装用して来られる際は、必ず眼鏡をご持参下さい。
Q:痛みはありますか?
A:網膜の場所によっては、神経が近くを通っている場合があり、その付近にレーザーの光が当たると、痛みを感じる場合もあります。
Q:治療後、飛蚊症はなくなりますか。
A:この治療は現状からひどくならないための治療になりますので、今見えている飛蚊症はなくなることはありません。しかし飛蚊症が増えた場合は進行している可能性や、治療した部分とは別の場所の治療が必要となっている可能性がありますので、早めの受診をお勧めいたします。
Q:合併症はありますか。
A: 網膜の中心部分である黄斑部分を治療して場合、視力低下や視野狭窄など、合併症が出る場合もあります。周辺部では自覚しないことが多いです。

お問い合わせ

お電話からも診察のご予約を承っております。
TEL 03-3981-6363
WEBからのご予約はこちら

網膜・硝子体専門外来担当医師

  • 新川医師
  • 常勤医師:新川 恭浩(日本眼科学会認定 眼科専門医)

    所属学会:日本眼科学会、日本網膜・硝子体学会、日本眼科手術学会
    PDT講習会受講終了認定医

    平成13年 熊本大学医学部 卒
    平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
    平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
    平成20年 高松赤十字病院 勤務
    平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
    平成26年10月~ 当院勤務

    現在までの白内障手術件数 3000件程度

▼常勤医師

視能訓練士(常勤)3名、看護師(非常勤)1名